受賞者の声・審査員講評

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審査員長 音 好宏 氏

審査員を代表いたしまして、総評を述べさせていただきます。今回は224作品と、これまでで最多のエントリーがございました。加えて、非常に優れたクオリティの作品が多かったと思います。審査員の皆さんからいただいたご意見を、少しご紹介させていただきます。 「ハイレベルで差が極めて少ない」「ドキュメンタリー部門、コミュニティ部門ともに粒揃いであった」「どの視点で選ぶかということに苦労した」「ドキュメンタリーとコミュニティ両部門の住み分けが非常にうまくできるようになった」「戦後80年ということもあり、今年はどうしても戦争を題材にした作品が多かった」といったコメントをいただきました。
ご案内の通り、今年は非常にクオリティが高かったと思いますし、それは今年に限らず、ケーブルテレビの番組作りそのもののクオリティが年々上がってきていることの一つの成果ではないかと思います。
2025年から今年にかけては、戦後80年、放送開始から100年、日本で普通選挙法が制定されてから100年、また阪神淡路大震災から30年、東日本大震災から15年と、多くの節目の年でした。そのため、これまでのことを振り返る作品が多くありましたが、単に過去を振り返るだけでなく、そのことが今後の私たちの地域社会にとってどういう意味を持つのか、何を問いかけているのかを考えさせられる作品がとても多かったと思います。
そして私たちの歴史、地域の歴史というものを、これから先どのように自分たちの視点で伝えていくのかを考えて作品化されていました。それも作り手一人の力によるものというよりは、自分たちのチームで、あるいは——今回のグランプリ作品がその典型だと思いますが——同じケーブルテレビで番組制作をしている仲間たちとやり取りをしながら展開していく、そうした取り組みにつながっているのではないかと思います。
そのエネルギーに満ちた作品が、審査員にもグッと強く響いてきました。そうした、とてもドキドキするような審査の時間を得られたことを、大変うれしく思っております。
来年は53回目の開催となりますが、ぜひとも今年以上に良い作品をエントリーしていただければと思います。受賞された皆様、本当におめでとうございました。

(2026年7月23日贈賞式 審査員総評より)

グランプリ 総務大臣賞

株式会社ちゅピCOM/山陰ケーブルビジョン株式会社

世界がみた8・6


※この番組は配信できません
受賞者の声


株式会社ちゅピCOM
藤本 裕輝 さん

株式会社ちゅピCOM 藤本 裕輝 さん
この度は名誉ある賞にご選出いただきありがとうございます。被爆80年に合わせて制作したこの番組は「広島は原爆で全て焼きつくされてしまった、戦前の広島の姿が見たい」「被害の歴史だけでなく、軍都・広島としての部分も正しく後世に伝えてほしい」という視聴者・被爆者からの多くの声が出発点となりました。これからも、国際平和都市ヒロシマのケーブルテレビ局として、平和の発信と被爆体験の継承を続けてまいります。


山陰ケーブルビジョン株式会社
高橋 果菜 さん

山陰ケーブルビジョン株式会社 高橋 果菜 さん
このたびは栄誉ある賞をいただき、心より感謝申し上げます。被爆80年の節目に、広島を訪れる外国人の視点を通して、被爆地の記憶と現在を見つめ、未来へ何を受け継ぐべきかを問いかけました。島根県から出向した私の「外からの視点」と、ちゅピCOMの皆さまの「内なる視点」が重なって生まれた、人材交流の成果でもあります。今回の受賞を新たな出発点に、これからも人々の心を動かし、社会に貢献する番組づくりに努めてまいります。

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審査員長 音 好宏 氏

戦前・戦中の「軍都」という広島の歴史にも目を向けるとともに、広島を訪れる訪日客らを中心に、被爆地・広島に対する想い、印象を丁寧に問いかけていることで、「ヒロシマ」の姿を改めて問い直す。日本の大手メディアが、米大統領の訪広実現に向け、広島市民のわだかまり、反発の声を控えてきた経緯あるなか、本作品では被爆者のやるせない声をも率直に拾い上げている。

審査員 橋本佳子 氏

平和記念資料館を訪れる外国人へのインタビューを柱に、被爆者の証言など歴史的事実を交えたシンプルかつ力強い構成が見事だ。ヒロシマの記憶に触れた多様な国の人々の言葉を重ねることで、ヒロシマの持つ現代的な意味と世界の現在が浮き彫りになる。平和に見える街の足元に眠る「骨」の記憶を呼び覚まし、「軍都として加害の街でもあった」という重い言葉も描ききった。ヒロシマから世界へと視点を拡げ、現代から未来へとつなぐ番組の強度は、戦後80年のグランプリにふさわしい。

審査員 藤森 研 氏

世界から見て原爆投下は是だったのか非だったのか。核廃絶は果たして可能なのか。それら本質的な問いを立て、予定調和的な答えに流し込まず、正面から取り組んだ制作姿勢に深い敬意を抱く。絶対の「正解」は出ずとも、それらは今も現実の課題だからだ。
「軍都広島は罪深い街であった」「アメリカは今も憎い」「原爆投下は終戦を早めたが、正当化できない」「忘れません」など、登場する内外の市民の言葉が一つひとつ重い。

審査員 日笠昭彦 氏

この番組を見てあらためて“言葉の持つ力”を実感しました。「男の子たちが皆殺しって言う」「戦争に浮かれていた」といった加害の歴史を語る証言や「ヒロシマを語ることは過去を振り返るだけでなく未来を考えること」といった制作者のメッセージ。訪日外国人の翻訳も含め、丁寧に言葉を選び伝えようとする姿勢が細部にわたって感じ取れました。戦後何年経っても、まだまだ伝える手口はあるのだということを示してくれた秀作です。

審査員 服部洋之 氏

昭和100年、戦後80年という区切りはこれまでのdecadeの考え方とは大きく異なる。100年というスパンは世代がほぼ入れ替わり、イデオロギーが大きく転換するポイントだ。戦後周年は何があったか、誰が語ったか、という視点が多数の中、当作品は、戦後そのものをどのような視座で捉えるのか、いかなる切り口で語るのか、という軸に加えて、次世代、そして多文化の中で扱える現状や課題を提示した点で独自性と挑戦性で評価に値する。

審査員 古川柳子 氏

原爆はもはや、広島や日本だけの問題ではない。世界の問題なのだ、という強いメッセージが、核戦争の危機感も孕む時勢の中で打ち出されたのを感じた。人々の骨の上で今も生きているという生々しい被爆者感覚と、原爆が世界を救ったと教えられてきた人々との隔たりは厳しい。でもまず知ることで人の心は動くことを番組は示してくれた。これまで被害の側面からしか語られなかった広島の軍事都市としての顔にも言及されるなど、戦後80年目にして原爆報道の視点の広がりも感じた。

準グランプリ

伊那ケーブルテレビジョン株式会社

陸軍登戸研究所 
~本土決戦に備えて

受賞者の声


平山 直子 さん

この度は栄えある賞をいただき心から感謝申し上げます。陸軍登戸研究所は秘密・謀略機関であり、戦後も情報が隠されてきたため、現在も明らかになっていないことが多くあります。地元の研究者がわずかに残された資料を読み解きながらその実態を少しずつ明らかにしています。戦争になると命の価値が下がる。戦時中の日本軍の狂気に触れ制作していて恐怖を感じました。番組を通して戦争の恐ろしさを伝えていきたいです。

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審査員長 音 好宏 氏

米軍の本土上陸が迫った1945年3月に日本陸軍の謀略機関・登戸研究所の一部が、伊那に分散疎開したことを、地元の郷土史家たちの調査などを下敷きに、伊那の視線で改めて振り返る。民間人を巻き込んだことで長期化した沖縄戦の教訓から、本土決戦では、松代大本営の計画と連動して、伊那地域が「捨て石」にされかねなかったという過去を静かに炙り出している。

審査員 橋本佳子 氏

戦争末期、伊那谷に分散疎開した秘密戦の拠点・陸軍登戸研究所の実態を、地元メディアとして伝えた意味は極めて大きい。在野の研究者の調査、そして丹念な取材が暴くのは、命を軽視し住民を巻き込み邁進する秘密謀略戦の第二次大戦の闇だ。学徒動員され沖縄戦で使用する爆弾作りに従事した94歳の証言は生々しく極めて貴重であり、映像記録保存の歴史的な重要性を改めて痛感させられた。戦争は否が応でも住民を強制的に巻き添えにする。その不条理を戦後80年の現代に突きつけた意義深い力作。

審査員 藤森 研 氏

川崎市の登戸研究所は広く知られているが、上伊那に疎開し活動していたことを私は初めて知った。高校生の聞き書きなどから、戦後に事実が明らかになって来た経過を跡付けたのも興味深い。
戦争に負けて、「あー、よかった。これからは平和が来る」と言った生徒が、軍曹に死ぬほど殴られたという終戦時の記録も貴重だ。それだけに、「戦後価値観がひっくり返った。何が正しいのか私は判断できるのだろうか」という最後のおざなりのナレーションは、残念だ。

審査員 日笠昭彦 氏

歴史を検証する際、誰かにとって不都合な事実に直面することがあります。それを無かったことにせず一歩踏み込んで報じた意欲作。資料は焼却され記憶も散逸する中、1人の高校生や伴さん、調査研究会などが紐解いた事実を丹念にたどりました。爆弾に使われた白土を中学校の裏山から掘り起こすなどリアリティも秀逸。信州の14歳が教室で作った爆弾を沖縄の少年兵が背負い米軍に向かっていく…繰り返してはいけない悲劇を突きつけてくれました。

審査員 服部洋之 氏

隠したい当局と現場で意義を明らかにされないまま邁進するプロジェクト、その狭間で苦悩する地域住民。こうした構図は今に始まったことではない。むしろ、現代の「新しい戦前」とも言われるような思想や発言の制限、事実の歪曲や「無視」という暴力と全く同質の状況であると感ずる。決戦地としての伊那盆地を舞台にした軍事的機構を取り扱う正統的な作品の裏には、実は我々が気づかない価値観の転換への警鐘を含んでいるのだ。

審査員 古川柳子 氏

現地調達という軍の方針のもと、爆弾ハクリュウの原料となる白土があった伊那に移され秘密機関「登戸研究所」。本土決戦の地と想定された信州の子供が作らされた爆弾を、沖縄の少年たちが背負って戦った悲惨など、住民たちが戦争に加担させられた実態がしっかりとした調査で描き出しされた。地元の高校生の自由研究を発端に、地域住民主導の在野研究が史実の掘り起こし、それを地域のCケーブル局が取材して地域に報じる・・・地に足のついた戦争検証であり、切実な未来への警鐘だ。

ドキュメンタリー部門

優秀賞

株式会社広域高速ネット二九六

ドカンに震えたまち
~九十九里と米軍基地の10 年~

受賞者の声


萩谷 智弘 さん

戦後の九十九里に存在した米軍基地の実態を掘り起こし、その痛みと教訓を浮き彫りにしようと制作した番組です。「生きている限り戦後は終わっていない」という地元の方の言葉が重く響きました。今まさに風化しようとしている痛みと教訓をどう未来へ伝えるか、これからも模索し続けます。取材にご協力いただいた証言者や関係者の皆様、制作をサポートしてくれた局の仲間たちに心より感謝申し上げます。

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審査員長 音 好宏 氏

敗戦後、連合軍の占領政策の一環として全国に米軍施設が建設されたが、それらの基地と敗戦国の地元住民との間では、様々な軋轢が生まれたことが知られている。地元・九十九里に設けられた米軍基地への不安・不満、反発を、当時の住民らの証言などをもとに立体的に振り返っている。その後の米軍基地の処理が、今日の沖縄基地問題に通ずることにも言及しており、地域の問題に押し込めず、俯瞰した視点も忘れないことも評価したい。

審査員 橋本佳子 氏

かつて九十九里浜に存在し、高射砲の音で「ドカン」と恐れられた米軍基地。長い歳月に埋もれて今やその存在を知る人もほとんどいなくなった地域の歴史を綿密な調査で掘り起こし伝えた意味は大きい。漁業の苦境、騒音、治安の悪化、多発する事故など、基地が住民の日常を脅かした実態が取材から生々しく浮かび上がる。郷土史家、当時の人々の証言のどれもが的確で、さらに歴史的背景、地形など、視聴者が知りたい情報にもきめ細かく応えている。現在の基地問題のすべてがこの時代から地続きであると確信させた。

審査員 日笠昭彦 氏

(民放キー局がカバーするはずの)関東各地の戦禍や戦後の悲憤は露出が乏しい。この局はこれまでもそんな空白の地に目を向け、記憶の伝承につとめてきました。果たしてキャンプ片貝の存在をどれだけの人が知っているでしょう。描かれているのはすべて戦後の話。内山さん、長谷川さん姉妹の証言は「終戦は1945年にあらず」という重い現実を私たちに突き付けます。丁寧な調査・取材を重ねメッセージを放つ、その報道姿勢に敬意を表します。

審査員 服部洋之 氏

日本は明らかに主体性を持てずに戦後80年が過ぎ、今でも米国の意思の中で泳がされている事を痛烈に感ずる作品である。さらに、現在の沖縄で語られていることと寸分違わない問題が九十九里に、そして全国にあったのだ。
戦争によって痛めつけられた人々の心の傷は戦後80年だろうが、100年だろうが消えることはない。「生きている限り、戦後は終わらない」という言葉が物語る。絶えつつある証言を残す使命もケーブル局にあるのだ。

優秀賞
NHK WORLD-JAPAN賞

株式会社ぴーぷる

わたしたちはまだ知らない
変わりゆく海の楽園

受賞者の声


田中 直也 さん

優秀賞を含め素晴らしい賞をいただき大変光栄です。番組はわたしたちが普段目にすることができない海の中の異変を映像で可視化し、玄界灘の変化をダイバー側の視点と海で生きる人たちの視点で描いています。海の温暖化は世界規模の問題です。NHK WORLD-JAPANを通して世界の人たちに、玄界灘の深刻な海の現状を知っていただき、未来のために目の前の海とどう関わっていかなければいけないのか考えるきっかけになれば幸いです。

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審査員 橋本佳子 氏

遠く離れた海中のリアルを伝えるという、テレビジョン本来の役割をまざまざと感じさせる一作。玄界灘の美しさに忍び寄る異変が、圧倒的な水中映像によって可視化されていく。地元局として長年撮影を続けてきた映像があるからこそ、近年の異常気象による海の変化が如実に伝わり、見えない場所で起きている深刻さに言葉を失う。異変に向き合うダイバーや漁師らの描写も説得力があり、地球規模の環境危機に対し、ローカルの視点から強烈な警鐘を鳴らした、温暖化による世界的脅威が迫るなか優秀賞にふさわしい番組。

審査員 藤森 研 氏

地球温暖化によるこの数年の海の変化を、玄界灘の映像と取材で活写した。馬渡島のサンゴ、七ツ釜などのクマノミの海中映像が、説得力を持つ。この急激な変化に適応しようとするダイバーや漁師たちの取り組みにも頷かされる。 同じ事象がいま、日本中、世界中で起きている。たとえば神奈川県ではプロダイバーの武本匡弘さんが警告を続けている。全国的、世界的な普遍性を持つ大事な警鐘番組だ。

審査員 日笠昭彦 氏

古くから地元の人や観光客を楽しませてくれる玄界灘の景勝地。美しい海中の魅力を紹介するシリーズ企画から一転、優れた検証番組が生まれました。色鮮やかなサンゴや南方系の魚が増える一方、青物や底物の魚の減少が漁師の生活を脅かす実態。サンゴと海藻の勢力争いなど普段目にする機会がない視点に加え、定点観測した映像が検証に厚みを加えます。一見、美しい楽園にしか見えない海中の異変を丁寧に描き警鐘を鳴らす好企画です。

審査員 古川柳子 氏

進む温暖化が海の中の風景を一変させている。この現実にまず驚かされた。足元の変化から地球規模の危機に警鐘を鳴らしたその視点が素晴らしい。危機の深刻さを声高に叫ぶのではなく、美しい映像で、自然と共に暮らす漁師たちの生活とは切り離せない切実な問題として描いていることにも感銘を受けた。環境が変わっても、海に関わって生きていかざるをえない人々の現実を、共感をこめて掬い上げたこの作品は、地域の人々を知るケーブル局だからこそ作れた番組だと心打たれた。

審査員特別賞

株式会社キャッチネットワーク/
株式会社CAC/
CCNet株式会社/
西尾張シーエーティーヴィ株式会社 
(愛知県4局)

ユネスコ無形文化遺産
登録10周年記念番組
「拝啓、100年後の祭人へ」

受賞者の声


株式会社キャッチネットワーク
上西 将寛さん

株式会社キャッチネットワーク 上西 将寛さん
本作はユネスコ無形文化遺産登録から10年の節目に、愛知県内の祭人たちの声と美しい祭りの姿を記録した作品です。登録時も、同じ4局で記念番組を制作しました。それを担ったのは、現在のメンバーの先輩や上司にあたる世代です。本作は、先輩方が築いてきた地域の祭礼とCATVとの関係性、そして地域文化を記録し伝えていく役割を、いま世代が受け継ぐ形で制作した作品でもあります。このたびは栄えある賞をいただき、ご協力いただいた皆さまに、心より御礼申し上げます。


株式会社CAC
竹内 康人さん

株式会社CAC 竹内 康人さん
祭りは華やかな姿だけでなく、その裏で受け継ぎ、支えてきた人たちの想いによって成り立っています。本作品では、愛知県の5つの山・鉾・屋台行事を通して、「祭人」の皆さんの声を未来へ残したいという気持ちで取材を重ねました。この受賞を励みに、これからも地域の大切な文化や人々の想いを丁寧に記録し、伝えていきたいと思います。


CCNet株式会社
中野 正良さん

CCNet株式会社 中野 正良さん
このたびは栄誉ある賞をいただき、誠にありがとうございます。ユネスコ無形文化遺産登録10年という節目に、長い歴史を持つ祭りを見つめ直し、地域の皆さまが大切に守り継いできた思いを改めて実感できました。その魅力を放送を通じてお伝えできたことを大変うれしく思います。また、4社協業で力を合わせて制作に取り組めたことも大きな財産です。今後も地域に寄り添い、皆さまに喜んでいただける番組づくりに努めてまいります。


西尾張シーエーティーヴィ株式会社
服部 全志さん

西尾張シーエーティーヴィ株式会社 服部 全志さん
前回の受賞から10年、再びこの4局で栄誉ある賞を受賞できた事は喜ばしい限りです。前回の共同制作から担当者間の交流は続いており、再びこの企画が出た時は、またあの贈賞式にと心が躍りました。共同制作という形式は中々ありませんが、それぞれの局が持つ知識や経験が一体となった時の力は計り知れないものがあります。今後も弊社地域の尾張津島天王祭と須成祭の広域発信に努めると共に、共同制作の縁も繋げていきたいです。

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審査員長 音 好宏 氏

地域の祭礼文化の魅力とその担い手たちの熱い想いを丁寧に映像化している。そのタイトルが示すとおり、地域文化を可視化するという意味において、そのアーカイブ的価値は高く、地域メディアとしてのケーブルテレビのプレゼンスを示す作品でもある。愛知県のケーブルテレビ4局が参加して共同制作として作品化したことはもちろん、それを県内のケーブルテレビが連携して放送したことも評価したい。

審査員 日笠昭彦 氏

巧みなカメラワークやフレームの切り方…特に前半は映像美に酔いしれました。(これから見る人は「如意点火」や「神柱の如意提灯」の映像に注目して欲しい)今、各地で祭りの伝承が危ぶまれる中、この作品は「地域メディアがどうあるべきか」その思いやノウハウを次の世代に引き継いだ作品でもあります。一点細かな点ですが、ノーナレを支えるテロップの尺が短いのが気になりました。カットをのばすか文字数を減らしたら良かった。 

審査員 服部洋之 氏

昨年度も「祭の継承と変容」を主題に捉えた作品が多かった。当作品は、祭を担う当事者の向き合っている、いま「現在」の課題と、その「場所」の空気を見事に構成している。ケーブル局ならではの継続性とノウハウ蓄積を生かした丁寧な撮影により、街の姿、担い手の苦悩、祭のアーカイブを実現させた。NEWSとしての祭の取材が、結果的に「記録」として祭の継承に活用できる価値を生む。撮り「続ける」ことが局の使命でもあるのだ。

審査員 古川柳子 氏

全国37のユネスコ無形文化遺産の山・鉾・屋台行事のうち5件が愛知県。犬山祭、尾張津島天王祭、須成祭、知多まつり、亀崎潮干祭、壮麗な伝統祭りの揃い踏みは圧巻だ。並べることで各々の祭りの個性が見えてくると同時に、祭りには地域の歴史を伝え、住民たちを繋ぎ、未来にそれを手渡していく大な意義があることが、各々の祭りの守人たちの言葉から改めて伝わってきた。地域のケーブル局が協力して美しい映像で祭りを記録することも、地域文化を守り伝える重要な役割だろう。

奨励賞

株式会社秋田ケーブルテレビ

「空白」の紙芝居
~彼は戦争にどう向き合ったか~


※この番組は配信できません
受賞者の声


三浦 明之 さん

この度は、素晴らしい賞を受賞させていただき感謝いたします。この場を借りて、制作・取材にご協力いただいた多くの皆様へ御礼申し上げます。地域の知られざる先人にスポットを当てた番組が評価されたのは大変意義のあることだと思います。私も制作しながら改めて戦争について考えることができましたし、この番組をなるべく多くの若い方に見ていただき、戦争と平和について考えてもらえればと思います。

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審査員長 音 好宏 氏

戦後、秋田の地域文化のリーダー的存在で、最後の本格的空襲とされた1945年8月14日の秋田・土崎空襲を語り継ぐ活動をも牽引した藤田渓山には、戦時中、国策紙芝居の制作に関与していた過去があった。藤田氏の足跡を辿りながら、秋田における「戦争」の歴史を見つめ直す。秋田ケーブルテレビが、「秋田と戦争」というテーマに取り組み続けていることも、合わせて評価したい。

審査員 橋本佳子 氏

戦後、秋田の平和運動のリーダーとして尽力した藤田渓山に焦点をあて「新しい戦前」とも言える今の時代への危機感を投げかけた。戦時体制下、あっという間に大政翼賛会へ傾斜する時代の空気のなか、国策紙芝居へ手を染め、戦争に加担していく渓山の姿は現在のメディアの在り方への強烈な警鐘だといえる。番組の最後、戦地から届いた兵士の「空白のハガキ」が残す余韻は強烈。地域の戦争史を数年にわたりシリーズとして追い、知られざる事実を掘り起こし続け、今回も綿密な取材で戦前の空気を炙り出した手腕と継続の意思を高く評価したい。

審査員 藤森 研 氏

秋田の平和運動家・藤田渓山が戦時中に国策紙芝居を作っていた。この紙芝居は、海軍航空隊で戦死した少佐が家族に白紙の遺書を送った実話に基づく、一見戦意高揚の物語。しかし空白の遺書は厭戦の本音を伝えたものでは、という解釈もある。 渓山自身は、自らの戦時の大政翼賛会活動を顧みて、「いたずらに右往左往していた。愚であった」とのみ書き残した。あの戦争を担った日本人の心の深淵を見つめようとする、優れた視点の秀作だ。

審査員 服部洋之 氏

私たちの生きる現代にも、どこかに藤田渓山と同様の苦悩を抱えて生きる思想人がいるはずだ。一冊の国策紙芝居を通して、時代が許さない思想をいかに表現していくのか。現代のメディアの使命にも通ずる部分がある。これまで土崎空襲に関しては丹念に取材と番組制作を続けてきているが、当企画では新しい着想とぶ厚い記述により、従前の作品とは異なる、まさに現代の「新しい戦前」を感じさせる主張を持つ作品に仕上がっている。

奨励賞

CCNet株式会社 豊川局

永久に語り継ぐ 
豊川に響く声のリレー


※この番組は配信できません
受賞者の声


橋本 真由美 さん

20年以上憧れていた番組アワード贈賞式の舞台に立つことができ、光栄に思っています。覚悟と信念をもって語り継ぎを続けるボランティアの皆さんを取材し、その想いが少しでも届くよう心を込めて制作しました。様々な偶然の出会いが重なり、終盤の感動的な涙のシーンに立ち会えた時は制作者冥利に尽きると心から感じました。戦争をテーマにした作品ですが、最後には一筋の光を感じられる私らしい作品になったと自負しています。

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審査員 藤森 研 氏

戦争の「継承」という難しいテーマに向かい合い、答えが予測できてしまう建て付けではなく、一つ深い段階の入口に立った感のある、未完の秀作。 語り継ぎボランティアの若い夏目さん(22)と、空襲体験者の後藤さん(94)のやりとりが面白い――「体験してないから、私は言葉だけになっちゃう」「体験したら困るしね。体験してほしくないから」 かみ合わない二人の自然な存在感が、観る者をひきつける。

審査員 日笠昭彦 氏

戦争体験者の記憶や思いを若い世代が伝承していく企画には私も何本か関わってきましたが、ひときわ輝きを放つ作品に巡り合いました。中盤から後半にかけどんどん引き込まれていく中、トンカツを囲む後藤さんちの食卓は名シーンです。93歳の思いを22歳がしかと受け止める…その瞬間にカメラが立ちあったことこそ制作者の最大の功績です。夏目さんが「考え続ける大切さ」を胸に今後どのように次世代に伝えていくのか、興味は尽きません。

審査員 古川柳子 氏

豊川空襲体験者の聞き取りを、声にこだわり朗読という形で伝えるボランティア活動の記録。なかでも、92歳の後藤さんと、その体験を書き留めようとする大学生の夏目さんの対話が鮮烈だった。戦争経験をしていない自分が本当に戦争を伝えられるのかという若者の葛藤。でも絶対に経験してほしくないという経験者の願い。「世代を超えて戦争を伝えること」について真摯な対話を重ねた二人が、原稿ができた時に抱き合って流した涙に、「語り継ぐ」という言葉の真(まこと)をみせてもらった。

奨励賞

JCOMマーケティング株式会社 
(旧株式会社ジェイコムウエスト
神戸三木局)

阪神・淡路大震災から31年 
いま、伝えたいこと。

受賞者の声


上田 一輝 さん

この度は素晴らしい賞をいただき大変光栄です。阪神・淡路大震災から31年。いま社会や地域が抱えている問題への答えは、壮絶な体験をされた被災者の方々の言葉の中にあるのではないか。その思いで取材をしました。この番組で紹介した言葉の数々が、いまを生きる人たちの心に届けばうれしく思います。取材にご協力いただいたみなさまに、この場を借りて、心より感謝申し上げます。

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審査員長 音 好宏 氏

携帯電話向け低軌道衛星のサービス開始や、関西圏の首長によるコミュニティFMの廃止の連鎖などを考え合わせると、やや時代状況の認識にズレがある部分が気になるものの、発災から31年目ゆえに、あえて阪神・淡路大震災を振り返り、その体験の継承を問うという姿勢を評価したい。欲を言えば、震災におけるケーブルテレビのあり方についても,より深く問うて欲しかった。

審査員 橋本佳子 氏

震災から30年余が過ぎ記憶が風化するなか、災害の継承に焦点を当て、ライフラインだった公衆電話を今も守るカフェ、災害情報発信を続けるFM局の情報選択の姿勢、追悼行事「117の集い」のあり方の3点から迫る。特に追悼行事の継承を巡る、30年続けてきた地域主催者と震災を知らない大学生たちとの微妙なズレや試行錯誤を逃さず真摯に描いた点が素晴らしい。継承とは決して綺麗事ではないという現実を直視しつつ、それでも未来へとつなぐための確かな手がかりを提示した。

審査員 服部洋之 氏

30年でなく31年目に力を発揮した作品といえる。節目として打上げ花火的に描くのではなく、持続的に通用する企画・構成である。その視点は、「人を選ぶ力」と「言葉を紡ぐ術(すべ)」にあると感じる。記憶を消さないために、災害時ラジオは何をなすべきか、ボランティアの継続性は。加えて昭和100年目の倫理観のドラスティックな転換にどう向き合うか、という普遍的なテーマが横たわる作品だ。32年目の神戸はいったい何を語るのか。

新人優秀賞

株式会社広域高速ネット二九六

共生か排斥か
~日本を選んだ外国人労働者の今~

受賞者の声


矢野 潤 さん

この度は新人優秀賞に選出していただき大変光栄です。番組では、千葉県成田市を拠点に外国人技能実習生の監理や在留外国人の支援を続けている男性に密着し、その方の活動を通して日本で働く外国人労働者たちの今を取材しました。この番組が今後の外国人労働者の受け入れや向き合い方について考えるきっかけとなれば幸いです。取材にご協力いただいた皆さま、そして支えてくださったすべての方々に心より御礼申し上げます。

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審査員長 音 好宏 氏

国内の労働力不足と、それを補う方策として急増する外国人労働者の雇用によって顕在化した諸問題の解決は、日本社会が取り組むべき喫緊のテーマだが、本作品では、成田市で外国人技能実習生の管理団体を運営する坂本伸彦さんの活動にフォーカスすることで、外国人技能実習生の生活実態を赤裸々にレポートすると共に、社会としてどう向きあうべきかを地域に目線を下げてフラットに問うた問題意識の高いレポートに仕上がっている。

審査員 藤森 研 氏

外国人労働者に対する暴力シーンから始まるが、そこへ切り込むのではなく、良心的な日本人による入国後支援の活動を追った作品だ。 この日本人が口にする、「ルールを守り一生懸命働いている人たちは差別なく共存してほしいし、ルールを守れない人は出て行ってほしい。ただそれまでに、共生できる部分はしないと」という、考え抜かれた言い回しに課題の難しさがにじむ。 大きな課題に挑戦した意気を買いたい。

審査員 日笠昭彦 氏

冒頭から胸が痛みます。共に日本経済を支える存在ですが、インバウンドが「陽」なら、不当な扱いを受ける外国人労働者は「陰」。決して取材しやすいとは言えない領域に果敢に取り組んだ意欲作です。むすびの会や松本さんなど魅力的な人物に加え、トラブル例や町の声なども盛り込んだ構成がいい。もし私が制作者だったらという視点でいうなら、エンディングには「共生か排斥か」という言葉は入れないかな…いかがでしょう?

審査員 古川柳子 氏

外国人労働者との共生について、ケーブル局が地域の問題として報ずることの重要性を改めて感じた。研修センターの松本さんのように、不当な扱いを受ける外国人実習生を親身に世話する日本人がいることに救われる。だが、住民たちが外国人に漠然と持つ排斥や差別の意識は、知らないが故の違和感や不安感に起因することも見えた。外国人労働者たちの実態と共に、彼等の文化的背景を細やかに伝えることも、住民理解を促すために地域メディアができる役割かもしれない。

新人奨励賞

株式会社中海テレビ放送

Chukaiスペシャル 
風をめぐる想い
~再エネで揺れるまち~


※この番組は配信できません
受賞者の声


中田 智也 さん

このたびは新人奨励賞に選出いただき、とても嬉しく思っています。この番組は、日々のニュース取材がきっかけです。鳥取県西部の山あいで計画されている風力発電事業をめぐり賛否の声だけでなくあまり関心を寄せない人の姿も追った作品です。再生可能エネルギーの導入と地域との共生は、全国各地で向き合っている課題です。この番組を通して地域の未来や日本のエネルギーのあり方について考えるきっかけになれば幸いです。

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審査員 橋本佳子 氏

過疎地の風力発電建設をめぐる葛藤を描き、再生可能エネルギーの課題を地元メディアとしてくっきりと浮き彫りにした力作。原発と同様に、恩恵を受けるのは無関心な都市部である一方、建設地の住民たちが賛否で分断されていく不条理な構造を、多角的な取材から明らかにしていく。「環境か地域活性化か」という目先の論議のその先にある本質を見つめようとする骨太な視点と、丹念な調査に基づく構成は、ディレクターの今後の活躍を大いに期待させる。

審査員 服部洋之 氏

鳥取県西部地区における風力発電施設を巡る問題を取り上げる。賛成、反対をバランスを勘案して配するとともに、地域の存続やあり方を住民当事者の低い目線で構成した。見えてきたのは、需要側と供給側の意見の違い、平行線をたどる思考の頑なさだ。民主主義は「熟議」であるべきだが、一方的な論理により地域が分断され、まちが壊れていく姿を丁寧に描き出している。新人として素直な疑問を自分事化する中で生成された作品といえる。

審査員 古川柳子 氏

風力発電建設をめぐる地域内対立を、業者、行政、住民それぞれの立場を丁寧に取材し、トラブルの経緯をわかりやすく報ずるとともに、全国の再生エネルギー建設トラブルや、電気事業法の問題点にも言及し、この問題を構造的に捉えている点が高く評価できる。一般的に、関係者たちとの距離が近い地域メディアは論争含みの問題を扱いにくくなりがちという指摘もあるが、そういう問題をきちんと取材し、住民に考える材料を提供することこそ、重要な役割だと感じさせてもらった。

コミュニティ部門

優秀賞

JCOMマーケティング株式会社 
(旧株式会社ジェイコム東京 多摩局)

ようこそ!産地直行レストラン

受賞者の声


大澤 真太郎 さん

大変栄誉ある賞をいただき感謝申し上げます。受賞は出演者とその関係者の皆様、制作に携わった全ての人のによるものです。今作品はケーブルテレビの永遠のテーマ、地域密着・貢献に「食」という王道ネタでアプローチ&チャレンジをし地域の皆様に地元への“親近感”をより強く持っていただきたいという想いがありました。これからも試行錯誤しながら地域の人に愛される番組をお届けしたいと思います。次は他の地域で?お楽しみに!

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審査員 橋本佳子 氏

多摩地域の魅力を存分に伝えるエネルギーに溢れた番組。5つの市の市長が自ら地元食材と地域の魅力をプレゼンし、スタジオで絶品料理に仕上げていく演出はエンタメとしても画期的だ。具体的なレシピや食材情報など視聴者目線の配慮も行き届いており、「食べてみたい、作ってみたい」という当事者意識を楽しく見ながらも自然と引き出している。自治体を巻き込んだ巻き込み型の構成とエンタメ性の高さは、地産地消をテーマにした番組として群を抜き、テレビの新たな可能性を感じさせた。

審査員 藤森 研 氏

隣接する多摩5市の特産品でさまざまな中華料理をつくるという、アイデア番組。5市すべての市長さんたちが、賑やかし役で登場しているのも一興だ。
肩がこらず、あっという間に見てしまう。流れるような編集、こなれた番組づくりは、後味がいい。
5市の近くに住んでいた身だが、知らなかった特産品がたくさんあって、勉強になった。

審査員 服部洋之 氏

食材と人、それも市長のコラボに、MCの機転の良さとシェフのプロとしての工夫に相乗した作品。単なるリアクションショーに留まらない市長自身のコメントや他の市長、地域を称える発言は大変小気味よいインテリさを感じる。杉浦太陽の勘の良さ、丁寧なあしらい、場づくりの上手さ。キャスティングの妙がこの番組の骨格である。血肉は、地域の食材とシズル感を感じる料理の数々。情報密度の濃い、しかし気負わないで観られる作品だ。

審査員 古川柳子 氏

地域の特産を持ち寄って、名シェフがコラボ料理を作り出すという番組フォーマットには既視感があるが、その地域版にはまた別の面白さがあった。何より面白かったのは5人の市長自ら食材を推し、食レポもするという意外性。仲良さそうで、ちょっと競争意識も見せる市長さんたちのムードも、家庭の主婦が作れそうな料理のレベルも絶妙だった。都民でも多摩5市の特性や名産物などあまり知らなかったので、各市の魅力を知るきっかけにもなった。他の地域で展開するとどうなるかも見てみたい。

優秀賞

エルシーブイ株式会社

出会い・発見・街歩き
「かくれんぼのイイトコみーつけた!」

受賞者の声


丸山 恭一 さん

この度はこのような栄えある賞を賜り、誠にありがとうございます。
演者、スタッフ一同驚きと共に大変うれしく思っています。
お笑いコンビ「かくれんぼ」が地域を再発見する本番組は、派手な演出や斬新な企画ではありませんが、諏訪地域が持っいる歴史・文化の価値、なにより出演してくださったナビゲーターの皆様の力に支えられた結果だと思っております。心より感謝申し上げます。

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審査員長 音 好宏 氏

地元・諏訪出身のお笑いコンビ・かくれんぼによる「街ぶら」ものだが、取り上げるテーマがややマニアックで、かつ、地元ネタ過ぎて、視聴者にどのくらい受けるのかは、やや測りかねるところもあるものの、その構成や場面運びは上手で、テンポもよい。地域史の振り返りなどを通じて、「ローカル愛」の醸成に寄与できそうな明るく、小気味のイイ作品。

審査員 藤森 研 氏

蓼科から茅野、原村などに広がる農業用水路の再発見。滝、小水力発電所、水路橋、川の下を通すサイフォン、立体交差、水門、ため池と、私は初めて知ることばかりで、感嘆し、メモに忙しかった。 ふだんあまり気づかない農業用水路網にも、さまざまな土木工事の工夫や、村々の間の水をめぐる歴史があることを知り、大いに勉強になった。 「かくれんぼ」の2人の掛け合いも、ほどよく軽妙。夏の緑と流水の映像がまことに爽やかだ。

審査員 日笠昭彦 氏

楽しみながら学ぶ知的エンターテインメント。江戸時代、米の収量向上に貢献した坂本養川は複数の河川を用水路で結ぶ「繰越堰」に活路を見い出します。未知の世界を探検するかのように水路橋や立体交差など様々な仕掛けを訪ね歩く進行は、見る者をワクワクさせる構成。古くから水不足は争いの火種となりましたが、諏訪地方の村々を潤し発展の礎を築いた郷土の偉人の功績を楽しく知る企画です。かくれんぼは親しみが持ててタイトルもいい!

審査員 服部洋之 氏

地元の小中学生以外は、なかなか馴染みの少ない偉人「坂本養川」がテーマだ。偉業は伝記等のテキスト記録や写真や建築等の静物で語られることが多いが、「養川せぎ」という現在でも使用され、かつ地域農業の生命線であるインフラを、実際目に見える場所で語り紐解く面白さを感じる作品。せぎの立体交差や地図上で確認できる縦横無尽のせぎにも驚くが、当時から日本の農業灌水の技術力の高さと今でも暮らしに貢献する現役性に驚く。

優秀賞

株式会社KCN京都

お見事!やましろ 
キラリと光る 人・まち・技

受賞者の声


中島 修 さん

このたびは栄誉ある賞をいただき、制作チームを代表して心より感謝申し上げます。今回の受賞は、辻尾仁郎さんの「継続は力なり」を体現する書への姿勢と、南久美子さんの"クスッ"と笑えるユーモアや"ほっ"とする安心感を大切にした創作活動、その地道な積み重ねをしっかりと伝えられたことを評価していただいたのだと思っています。これからも地域の一員として、皆様の毎日に笑顔と感動を届けられるよう、より魅力的な番組作りに励んでまいります。

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審査員 藤森 研 氏

「大家(たいか)」とは言われないかもしれないが、人々の身近な暮らしの中に、見事な作品を残し続ける「草の根の芸術者」2人。滋味のある作品だ。
辻尾さんは、門標、碑文、校名看板などに筆を執る元市職員。書家でなく「書き屋」と本人は言う。
南さんは、京都新聞や市の広報紙に漫画を描く。「ユーモアとペーソス、風刺、癒しが芯」と語る。
2人とも、穏やかな人柄が作品ににじみ出る。だから長く飽きられないのだろう。

審査員 日笠昭彦 氏

名前や顔は浮かばなくとも町の誰もがその作品に触れたことがある…主人公は広報誌のイラストを48年描き続ける南さんと、1998年から毎日筆をとり1万枚を達成した辻󠄀尾さん。今や門標も碑文もWEB上で様々なフォントから選ぶ時代に「字の上手下手でなく努力が認められた」という自称“書き屋”辻尾さんの言葉がいい。コツコツと積み上げる鍛錬の尊さを丁寧な取材で浮き彫りにしました。CATVならではの企画は他局でも参考になるはずです。

審査員 服部洋之 氏

普通の人だがスゴイ人、淡々と続けているがとてつもなく長い時間が経過している、派手ではないが地域に大きく貢献している。そんな書家と漫画家。作品の構造自体はシンプルだ。人となりを引き出すインタビューと活動の実際を軸にバイオグラフィーを交えて紹介する。スパイスになるのは、案内役の笑福亭銀瓶の合いの手。堅くなりがちなナレーション構成に、柔かさと感情を散りばめることで独特のテイストの味わいが加わった作品。

審査員 古川柳子 氏

どんな地域にもこんなお見事な人たちがいるのかもしれない。地域内のあらゆる文字を書いてきた書家の辻尾さん、市の広報誌に48年も連載し続けている漫画家の南さん、いずれも住民たちが意識せずに、どこかで作品を目にしてきた地域芸術家。作者の背景や人柄、作品に向き合う想いなどを知ると、作品がまた違って見えてくるのが面白い。地域の中で活躍する文化の担い手に光を当て、身近なスターを見出していくことも地域メディアの大事な役割だということを改めて感じた。

奨励賞

JCOMマーケティング株式会社 
(旧株式会社ジェイコム千葉 木更津局)

千葉未来会議
~素通り脱却への道~

受賞者の声


星野 光一 さん

このたびは奨励賞をいただき、誠にありがとうございます。『千葉未来会議』は、千葉のことを本気で考える出演者の皆さまと、地域の魅力や課題を深く掘り下げたスタッフが一丸となって制作した番組です。この受賞を励みに、これからも千葉の未来を考える対話の場を届け、地域に根差した発信を続けてまいります。

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審査員 橋本佳子 氏

千葉の課題に挑む熱いトークから目が離せなかった。「千葉素通り問題」をメインテーマに、有力実業家、地域創生のプロなど千葉ゆかりのスタジオ出演者の人選の妙とテンポ良い演出が見事。産業、インフラ、エンタメなど多角的な視点が飛び交い、行政の既成概念を破るアイデアが次々と飛び出す展開は刺激的であり、メディアが地域活性化の「議論のテーブル」として機能した素晴らしい例となっている。提示されたアイデアの行く末を含め、継続的なシリーズ化(他の地域でも可能かと)を期待したい。

審査員 藤森 研 氏

千葉県観光の発展の道を、学者や女将らさまざまな関係者が自由に語り合う番組で、話はうまく転がっている。どの局にも刺激になる番組だろう。
「茂原にアートヴィレッジを」「外国客にはラストステイ、ラストステップが千葉、で構わない」「房総を半島でなく島に見立てれば、巡りたくなるのではないか」・・・。いずれも具体的で、行政や企業に参考になりそうな知恵だ。

審査員 古川柳子 氏

成田空港もディズニーランドもあって、日本最多の外国人が来日するのに素通りされてしまう千葉県・・・たしかに、東京近隣県の切実な悩みは見えにくい。小山薫堂を座長に、様々な領域の経験豊富な討論メンバーたちが、マイナスをひっくり返す発想で千葉の潜在力をバンバン提案していく議論は興味深かった。せっかくの提案を討論番組だけで終わらせず、行政や経済界を巻き込むアクションに繋げていけると、地域ケーブル局の地域のハブとしての可能性が広がりそうだと感じた。

奨励賞

JCOMマーケティング株式会社 
(旧株式会社ジェイコム湘南・神奈川
西湘局)

さかなのおにいさんジモト魚っちんぐ!

受賞者の声


下田 素司 さん

このたびは、第52回番組アワード コミュニティ部門奨励賞という栄えある賞をいただき、大変光栄に存じます。本作品の制作にあたり、ご協力いただいた地域の皆さま、関係者の皆さまに心より感謝申し上げます。地域の魅力や人々の想いをお伝えすることを大切に取り組んでまいりました。今回の受賞を励みに、これからも地域に寄り添い、皆さまに愛される番組づくりに努めてまいります。

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審査員長 音 好宏 氏

何と言っても水中撮影に挑戦したことを評価したい。作品では、オムニバス形式で「地元の海」を紹介していくが、水中撮影だからこそ映像化できる地元の海の表情や、そこで暮らす生物たちの姿を、丁寧に映像化している。各地の海中の様子を、映像で数珠つなぎにすることで、地域ごとに異なる海の表情もよりリアルに伝わってくる。このあたりの展開ができるのは、全国展開しているJCOMならではだろう。

審査員 橋本佳子 氏

知られざる地元の海を舞台に、驚きの水中世界を凝縮した3分のミニシリーズ。水中映像をベースに、「さかなのおにいさん」のキャラクターやクイズ、親しみやすい演出で、短尺ながら極めて質の高い番組フォーマットを構築している。単なる海の紹介にとどまらず環境問題へも目配りした視点が素晴らしく、子供たちの教育教材用図鑑としても最適だ。この優れたフォーマットで、ぜひ全国の海へと広がってほしい好企画。

審査員 藤森 研 氏

ふだん見ることのできない身近な海の中を、映像で手軽に紹介してくれるのは、テレビならではだ。
全国のジェイコムの連携によって、わが列島の周囲にはこんなに多種多様な魚が生きているのか、と改めて知る。コミュニティ番組らしい、積み重ねの賜物であろう。
海藻保全など自然保護の必要性にも触れて、メッセージ性もさりげなくある。

奨励賞

ひまわりネットワーク株式会社

進め!豊田少年家族 
おいでん総踊りSP

受賞者の声


可児 竜士 さん

この度は栄えある賞に選出いただき誠にありがとうございます。この番組は近年、若者の参加離れが進む「豊田おいでんまつり総踊り」に高校生と出演者が祭りに出場するまでを描いたものです。生徒たちの爽やかで時に熱い青春模様とともに祭りの魅力や楽しさを表すことができたと感じています。今後も地元メディアとして祭りの今と未来を支える一端を担えるよう精進していきます。

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審査員長 音 好宏 氏

地元の風物詩である「豊田おいでんまつり総踊り」を単に紹介・記録するだけの「お祭り番組」ではなく、そこに集う地元の人々、特にこのお祭りに自ら関わっていこうとする杜若高校の生徒たちのエネルギーが、見ている者にストレートに伝わってくるユニークな作品。その映像の持つライブ感とエネルギーは、見ている人を飽きさせずに、巻き込んでいく。

審査員 橋本佳子 氏

若者の祭り離れや衰退が全国で叫ばれるなか、放送局が自ら高校生のチームを結成し、祭りへ挑んだ圧巻のプロジェクト。8ヶ月前からのスカウトに始まり、部活を超えた180人以上の生徒たちの練習や思わぬ停電トラブル、そして本番当日までのドラマを明るく楽しく描いた。メディアが当事者として若者を巻き込み、祭りの歴史を次世代へ繋ぐアクションを起こした価値は大きい。この番組が地域に与えた効果は今後のメディアのあり方を示唆している。

審査員 日笠昭彦 氏

地域の課題にどう向き合うかはCATVにとって大事な取り組みです。若者の参加が減少する地元の祭りに高校生を呼び込もうという企画。今回のような“仕掛ける演出”は(特に相手が一般の人である場合)制作者や演者の腕に負うところが大きいのですが、キャッツの黒田さんが学校や若者たちと誠実に向き合い、軽やかに乗り越えてくれました。参加した高校生184人の胸に刻まれた総踊りの記憶は、近い将来確実に引き継がれるはずです。

奨励賞

株式会社吉備ケーブルテレビ

昭和100年を振り返る
~高梁・吉備中央の記憶~

受賞者の声


黒川 智子 さん

このたびは、このような素晴らしい賞をいただき、大変うれしく思います。地域の皆さまが大切に守り続けてきた記憶や思いが評価されたことを、何よりうれしく感じています。本作では、証言や写真、アーカイブ映像に加え、生成AIによる再現映像も活用し、過去と現在、そして未来をつなぐ表現に挑戦しました。この受賞を励みに、これからも地域に寄り添い、ふるさとの魅力や歴史を次の世代へ伝える番組づくりを続けてまいります。

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審査員 日笠昭彦 氏

「昭和100年ものさし」など視覚的な演出が随所に見えました。何より市民や写真館、広報誌など様々な視点で撮られた画像を使うことで歴史を深く洞察できたと感じます。証言者の人選も多岐にわたり、そのまま番組の質を高めました。あらためて、歴史は人が作ってきたことを実感しました。一点あげるなら、生成AI動画の初手は「牛の競り市」ではなく「備中松山城修復」にして南さんのリアクションを使えば、より生きたと思います。

審査員 服部洋之 氏

テキストより音声発話、画像より映像、白黒よりカラー、そして高精細映像。解像度が上位となる伝達メディアは、人々の奥底に眠る感情、その時の匂い、当時の気持ちを引きずりだす。作品のフレームは、広報紙、地域史、書物も映像化という基本的なものであるが、上位メディアを、さらに生成AIの駆使により、取材対象の想いや視聴者の気持ちを、より原始的な情動に変える工夫を凝らした。様々な試みを施し作品の完成度を高めている作品。

審査員 古川柳子 氏

何気ない写真一枚一枚の中には、人の、地域の、物語がある。それを歴史の中に位置づけながら共有することで、地域史の新たな語り方が可能になることを見せてくれた作品だ。今あたりまえにある街も、いろんな人々の想いが積み重なってできていることをしみじみと感じる。白黒のスナップ写真が動き出すAI動画は、一瞬にして過去がリアルに蘇る強烈な効果がある。新しい技術も活用し、地域に埋もれる写真や記憶を集めて住民参加型で地域の歴史を蘇らせる可能性にも期待したい。

新人優秀賞

株式会社中海テレビ放送

報道特別番組
「日野橋のあり方を考える」

受賞者の声


柴 宗摩 さん

この度は、新人優秀賞という栄えある賞をいただき、ありがとうございます。「地域の歴史ある文化財であり、生活に根差した日野橋が存続の危機にある、そのことを市民はどう感じているのか。」という問いから番組企画が立ち上がりました。地域の課題に地域の人が向き合う、そういったきっかけになれば幸いです。今後も地域の課題に向き合い、地域の人々と共に考える番組制作に努めて参ります。

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審査員長 音 好宏 氏

地域の文化財でもある地元・日野川にかかる日野橋の老朽化に関して、その存廃も含め、今後の対応をどうするのかについて、ケーブルテレビが市民アンケートを実施するなど、問題を立体的に検証していく。ケーブルテレビが、地域の課題を住民と共に考えていくソリューション・ジャーナリズムの典型のような作品。新人が、こういった作品作りができる職場環境も評価したい。

審査員 橋本佳子 氏

100年が経ち老朽化した登録有形文化財「日野橋」の存廃問題を巡り、地域住民に議論の手がかりを提示した意義ある報道番組。橋の歴史や老朽化の現状だけではなく、他県の事例まで広げ、知りたい情報を丁寧に網羅し、それをスタジオ討論や市民アンケートへと繋げていく構成が優れていた。地元の報道機関としての役割を果たすと同時に、インフラ老朽化に直面する全国の自治体にとっても普遍的な視点を与える、優秀賞にふさわしい秀作。

審査員 服部洋之 氏

パネルディスカッションを、見世物でな議論の場として、丁寧かつ実直に作り上げた。中海テレビが得意とする技法の一つだが、「放送は手段、目的はまちづくり。単なる情報伝達にとどまらず、地域課題の解決や住民の参画とプロセスを重視」する方針を愚直に体現した作品と言える。民主主義の基層は「熟議」であることを忘れずに、作品に向き合った姿勢を評価。視聴者にいかに関心を持たせ、自分事化させるかの試行錯誤が垣間見られる。

審査員 古川柳子 氏

1929年に建造され老朽化が問題となっている日野橋。その撤去か存続かは、確かに地域の生活に影響をもたらす決定だ。この特別番組が、地域のいろいろな立場の人たちが集まり、それぞれの想いを公に語る「場」になっていることにまず意味を感じる。日野橋の歴史や、住民のアンケート、県外の橋の撤去・存続の事例など多角的な取材があったため、交通路としての実用性、歴史を伝える文化的価値など、一本の橋が持つ社会的な意味を考えさせられた。民主主義の原点は地域にあるといわれるが、地域メディアが住民の意見交換の場づくりに果たせる役割の可能性も改めて感じた。

新人奨励賞

株式会社キャッチネットワーク

戦後80年 つなぐ、あなたへ


※この番組は配信できません
受賞者の声


小林 伊織 さん

この度は新人奨励賞をいただき大変光栄に思います。戦後をテーマにした番組を担当して2年。終戦から80年という節目に「記憶をどのように受け継ぎ繋いでいくか」を地域の皆さんと一緒に考える番組を制作したいという思いで取り組みました。番組を一緒につくりあげてくださった地域の皆様に心より感謝申し上げます。この番組を通して、考え続けることそのものが平和に繋がっていくというメッセージが、多くの方に届けば幸いです。

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審査員長 音 好宏 氏

戦後80年目を迎え、戦争経験を語ることができる人が減少するなかで、戦時の経験をどう伝えるかを、地域で考えようとしたその意欲をまず高く評価したい。地元で戦争体験の継承に向きあう教師や、「やろまいか みんなの平和祭」の関係者・来場者にフォーカスして、多様な継承の実像を丁寧に紡いでいる。小中学生へのアンケートを実施したことが紹介されているが、その内容や精度が不明瞭なのが惜しい。

審査員 藤森 研 氏

タイトル通りのテーマに正面から取り組んで、好感の持てる番組。
出演者の「80年間で世界196か国のうち戦争しなかったのは8国。大事に守ってほしい」との願いや、「平和を発信する側がマンネリ化せず、絶えず研究、試行錯誤を」などの発言に頷かされる。
現在の政治を監視する必要性にもしっかり踏み込んだ。「平和は祈るものでなく、自分たちでつくっていくもの」と繰り返されるナレーションが、素直に腹に落ちる。

審査員 日笠昭彦 氏

基本的なことですが、ナレーションが明瞭で聞き取りやすかったです。とても魅力的な人たちを取材していました。ただ、スタジオは一か所でいいからクロストークがあればもっと生き生きしたと思います。VTRとスタジオの役割を整理できたらよかった。それにしても1300人を対象にしたアンケートは貴重な財産。ぜひ今後に生かして欲しい。個人的には、天野さんの「いつまでも戦後でいるために努力を」という言葉を重く受け止めました。

審査員

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 審査員長
音 好宏
上智大学文学部新聞学科 
教授

 音 好宏
上智大学文学部新聞学科 教授


1961年、札幌生まれ。上智大学大学院博士課程修了。日本民間放送連盟研究所所員、米コロンビア大学客員研究員などを経て、2007年より現職。専門は、メディア論、情報社会論。著書に「放送メディアの現代的展開」(ニューメディア)、「総合的戦略論ハンドブック」(ナカニシヤ出版)など。

 審査員
橋本佳子
株式会社ドキュメンタリー ジャパン
プロデューサー

 橋本佳子
株式会社ドキュメンタリー ジャパン プロデューサー


1985年よりドキュメンタリージャパン代表を20年間務める。
ドキュメンタリーを中心に数多くの受賞作品をプロデュースし、現在もテレビと映画の両分野で精力的に作品を作り続けている。
放送文化基金個人賞、ATP個人、特別賞、日本女性放送者懇談会賞受賞。

 審査員
藤森 研
日本ジャーナリスト会議 代表委員

 藤森 研
日本ジャーナリスト会議 代表委員


1974年に朝日新聞に入社し、山形、浦和支局、社会部、朝日ジャーナル編集部、論説委員、編集委員などを歴任し、記者時代に司法、メディア、労働、教育などを取材。
2011年から専修大学、著書に『日本国憲法の旅』、共著に『新聞と戦争』など。2020年より現職。

 審査員
日笠昭彦
LLC創造ノ森 代表

 日笠昭彦
LLC創造ノ森 代表


各局の報道番組やバラエティー番組を手がけた後、2001年に日本テレビと契約。
多い時は年間30回近く地方局に足を運び、構成から仕上げまでディレクターの伴走者の役割を務め、以後「NNNドキュメント」を14年間、600本以上プロデュース。
2015年9月に創造ノ森を設立。
現在はTV番組の他に書籍や映画のプロデュースも手がける。

 審査員
服部洋之
映像メディアプロデューサー&トータル・コンディショナー

 服部洋之
映像メディアプロデューサー&トータル・コンディショナー


中部日本放送(株)を経て、1998年(株)東北新社入社 報道・情報番組、ドキュメンタリーなど制作畑を中心に勤務
NexTV-Fコンテンツ委員、Channel4Kスタート時から4K番組の制作を手がける。 ザ・シネマ及びファミリー劇場代表取締役社長を歴任。
2022年7月より、フリーランスとして独立。
NPO法人放送批評懇談会「GALAC」編集委員。

 審査員
古川柳子
放送批評懇談会 理事

 古川柳子
放送批評懇談会 理事


東京都出身。慶応大学文学部卒。
1979年~2012年、テレビ朝日「ニュースステーション」「ザ・スクープ」などの報道制作のディレクター・プロデューサーを経て、デジタル編成部長、総合情報システム局長、クロスメディア編成担当局長などを歴任。2012年~2025年3月、明治学院大学文学部教授。2012年~現在、放送批評懇談会理事。

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